わかまつ農園では、「地下資源に頼らない自然の循環に基づいた農法」にこだわり、無農薬栽培をしています。

無農薬栽培にこだわりを持つと、どうしても直面してしまう課題があります。

それは栽培が困難な作物が出てきてしまうということです。

わかまつ農園でも、自分たちの栽培基準で作物を育てようとチャレンジをし、過去に様々な失敗をしています。

そのような中で、納得のいく無農薬栽培ができている作物のひとつが「イチジク」です。

今日は、その「イチジク」と、「イチジクの栽培方法のこだわり」について、お伝えしたいと思います。

古代ローマ時代「不老不死の果物」と言われたイチジク

イチジクは、漢字で「無花果」と書きます。

「花を咲かせずに、実をつけるように見える」ことから「無花果」と名づけられたそうです。

しかし実際には、実の内部にいくつも小さな花をつけています。果実を半分に切ると赤いツブツブがたくさん詰まっています。実はあれが「花」です。

イチジクの栄養はとにかくスゴイ!!!

古代ローマでは「不老不死の果物」と呼ばれるほど栄養価の高いイチジク。イチジクを食べることで以下のような効果を期待できてしまいます。

1、整腸作用…イチジクはペクチンという水溶性の食物繊維を多く含んでいます。ペクチンは水を含むとゲル状になり、腸内の老廃物を掃除して排出をしてくれるのです。その結果、イチジクを食べることで、「便秘改善」と「腸内環境の正常化」につながります。

2、高血圧予防とむくみ改善…イチジクに含まれるカリウムが、体内のナトリウムバランスを整えてくれます。カリウムがナトリウムを排出してくれるので、「高血圧改善」と「むくみ改善」が期待できます。

3、女性にも嬉しい効能も…イチジクに含まれる植物性エストロゲンが、女性ホルモンに似た働きをするので、「生理不順」や「生理痛」など女性特有の不調の改善を手助けしてくれます。また、イチジクに含まれるザクロエラグ酸やアントシアニンは老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあるので、「アンチエイジング効果」も期待できてしまうのです。

わかまつ農園のイチジク。福岡県生まれの品種「とよひめみつ」です

わかまつ農園では約70本のイチジクを育てています。

山と海に囲まれた温暖な気候の糸島。その自然豊かな土地で栽培しているのは、福岡県で生まれた品種「とよみつひめ」です。

最大の特徴は甘さ。平均糖度は17度以上です。

農園で採れるイチジクは「コンポートを食べているみたいな甘さ!」と購入してくださった方たちから喜びの声が届くほどです。

しかし、その甘さにくどさはなく、何個でも食べてしまえるほど後味はさっぱり。無農薬栽培なので、安心して皮ごと食べられます。

皆さん、おいしいイチジクを選ぶポイントはご存知でしょうか?

イチジクは8月から9月頃に最盛期を迎えます。

イチジクを選ぶ時のポイントは、「大きさ」と「形」と「色付き具合」を見ることです。

おいしいイチジクは、皮にハリがあり、まん丸で大きく、ふっくらとしていて、全体的に赤く色づいています。収穫の時は、枝に対しやや垂れ下がった実が収穫のサインです。

イチジクの実を切ると、軸の部分から白い液体(樹液)が出てきます。ヘタの切り口を見て乾燥していないのが、新鮮な証拠です。

イチジク栽培の秘訣は、やっぱり「自然と共生すること」

イチジクは曇りや雨が続くと、水っぽい味になってしまいます。おいしいイチジクになるためには、太陽のエネルギーが不可欠なのです。

わかまつ農園では、天気が良い日が2~3日続き、ほどよく実の水分が抜け、甘みが凝縮された完熟の状態で収穫をしています。

雨が続くと実が水分を吸い過ぎて破裂してしまうので、収穫時期の見極めは慎重に行います。

そして、イチジクの天敵はカミキリムシです。

幼虫のカミキリムシは樹木の中に入り込み、木の内部の木質部を食べ成長します。やがて中が空洞化し、生育に支障が出てしまいます。木に穴が開き、穴の周りに木くずが付いているのを発見しても、その時はすでに内部を食べられており、発見が遅い場合も多いのです。

カミキリムシは春先に木の根元に産卵するので、この時期に木に卵がついていないかを見つけるのが大変な作業になります。

わかまつ農園では無農薬栽培を行っているため、カミキリムシの被害はどうしても避けられません。

様々な策を講じましたが、被害が出た時は、栽培を諦めます…。

そして、生育できなくなった木を根元から切断します。

生命力の強いイチジクは根がしっかり張っていると、根元を切断しても成長を続けます。根元から側枝を伸ばし、3~4年で再び実を結ぶようになるのです。

手塩に育てたイチジクを根元から切断するのは、非常に辛いことです。また、成長を待つのは長い年月を要します。

しかし、農薬を使わない栽培法でたどり着いた結論は「天敵であるカミキリムシと共生すること」でした。

ホテル料理長からも「間違いなく一番!」と太鼓判をいただいたイチジクです

わかまつ農園は、果樹を無農薬で栽培し、必要以上に手をかけません。豊かな土と適した気候で育った果樹は、生命力が強く、雑草にも負けないのです。

わかまつ農園のイチジク畑を見ていただくと、雑草が生い茂り、一見どこにイチジクの木があるのか分からないほどです。

雑草は季節の移ろいとともに枯れ、それが微生物の手によって土のミネラルへと変化します。この自然界では当たり前の自然の循環をわかまつ農園では大切にしています。

自然本来の生育に近い状態で育ったイチジクは、福岡市内のホテル「ホテルマリノアリゾート福岡」の料理長から「間違いなく一番!」と太鼓判をいただきました。現在、ホテルで結婚式の料理として振る舞われています。安心、安全を追及した結果が味を生み出しているのです。

イチジクは、「無農薬・オーガニックの八百屋さんGOODS8083」様でお取り扱いしていただいております。また、直接販売も行っています。お近くにお住いの方は、ぜひご賞味ください。

<ホテルマリノアリゾート福岡>
http://marinoaresort.co.jp/

<GOODS8083>
http://goods8083.wixsite.com/goods